rain kiss『完』

side、優美


私が目覚めてから、1週間がたった。



毎日、新君は来てくれる。


高野先生も仕事で忙しいのに、新君が帰ってから来てくれる。


なぜか、新君と高野先生が会うと、火花が散るんだよねー…。


気のせいかな?




「優美っ♪おはよ。」


病室に新君の声がひびく。


「今日も来てくれたんだっ。ありがとう。」

「だって、俺は優美の彼氏だもん。」

「ー…。思い出せなくてごめん。」

「…。いっ…いつか思い出すよっ。」