何時間たったのだろう。


俺は優美の隣で寝てしまっていた。


「新、起きたのか。」

「龍平…?」



俺と反対側のベッドに、龍平に支えられている佳奈未ちゃんと優美のパジャマなどを持ってきた優美のお母さんらしき人が居た。



「ぅっ…ゆっ……優美ぃーっ。ぅー…っ。」

「佳奈未ちゃんが悪いんじゃない。俺が…守れなかったんだ。」


静まり返る病室。


「誰も悪いんじゃない。」

重い口を開いたのは優美のお母さんだった。