side、優美




私は今、一番言いたくない一言を新に言ってしまった。
新のこんな悲しそうな顔みたことがなかった。新と目を合わせるのがつらくて、私は逃げた。
後ろから新の声が聞こえる。


『なに嘘ついてんだよ!!!そんな顔して!!優美がなんて言おうと、別れねーかんな!!』



季節は夏。




今年も私たちは、夏休みに遊べなくなっちゃったね…。




わたしは
一筋の涙と共に
赤ちゃんを産む事を誓った。