駅に着くとお兄さんが待っていた。
「遅い!
この時間、電車少ないんだから」
もうちょっと早かったら、もう一本前に乗れたのに…
でも、この時間に帰れるのはラッキーだ…
なんか、ブツブツ言ってるけど。あたしの耳には届かない。
「切符。どこまで買えばいいですか?」
財布を出そうとすると
「買っといたから、いいよ…」
はいっと、手の上に一枚の切符を置かれた。
「じゃ、お金…」
「いいよ…
学校から、早く帰れたから」
スタスタと歩き出し、改札を抜ける。
ホントに学校キライなんだ…
「あっ、待ってください!」
慌てて、あたしも改札を通り追いかけた。

