「美雨!

なんでそんなに進藤さんの肩を持つの?

紗弥香は美雨のこと心配してるだけじゃない!

そんな言い方ないと思うよ!

紗弥香、行こ!!」


星ちゃんが怒って、紗弥ちゃんの腕を引っ張って出て行った。



はぁ…

やっちゃった…




あたし、何をむきになっちゃったんだろ…



でも、進藤さんのとこを悪く言われることに我慢ができなかったよ…



一緒に練習してくれた進藤さん。


30回パスが続けられたのは、あの練習があったから。



白い天井を見つめながら、はぁ…と長い溜息をもらした。