ダサい兄貴がいる友達と仲良くなる話



食卓にみんなで座り


「お兄ちゃん、7位入賞おめでとう!

カンパ〜イ!!」



小夜ちゃんの音頭で、それぞれの飲み物を飲む。


「今日は、豪華だなぁ!

コロッケ、煮物、焼き魚、サラダ、ちらし寿司、茶碗蒸し、カルパッチョ…

どんだけ、作ったんだよ…」


嬉しそうに笑いながら、料理を眺めた。


「小夜ちゃんと作り出したら、楽しくなってきちゃって…

食材もたくさんあるし、調子にのっちゃいました…」


作りすぎかなぁって、なんとなく思っていたんだけど…


やっぱりそーだよね…



「嬉しいんだ。

オレのために作ってくれたんでしょう?」



「もちろんです!

お兄さんが、体育にちゃんと出てくれて、進級できて。

何より、持久走大会で7位なんて…」


あたしなんて、最後から5番目だったよ?

完走できたからヨシとしてるんだけど…。


「全部、美雨のおかげ。

ありがと」


真っ直ぐ見て今までで一番いい笑顔を、あたしに向けてくれた。


お兄さんが、こんな笑顔でみてくれるなんて…

あたし、今、とっても幸せだ。


ジワジワっと、目頭が熱くなりそのまま大粒の涙が頬を伝った。


「美雨、泣かないで…

せっかくの料理が冷めちゃうよ。

さぁ、食べよう」


いただきます、手をきちんと合わせた。


それに続くように、小夜ちゃんとあたしも手を合わせた。