しばらく立ち上がれずに、ゴール付近で休憩。
あたしは、最後から5番目だって…
いいの!
あたしは、完走が目的だから。
息が整うまで、話すのを待っていてくれた小夜ちゃん。
大きく深呼吸して、一番気になってたこと…
「お兄さんは、どーだったの?」
落ち着いてきたはずの心臓がまた早く動き出す。
完走は、したよね?
頑張るって言ってたし、半分くらいの順位には入れたのかなぁ…?
「お兄ちゃんは…」
言葉につまる小夜ちゃん…
え… 何?
もしかして、棄権?
「な…、な…、い… だった…」
急に涙声になって、聞き取れなくて…
「えっ?」
小夜ちゃんの顔を覗き込むと
大粒の涙が校庭に落ちていた。

