「…ありがとね、」
「ん?」
「ちょっと、元気出てきた。」
「そっか!よかった!!
ちょっとは頼ってよ?一応、彼氏ですから」
笑っていった
久住くんの笑顔は周りを明るい気持ちにさせてくれるような笑顔
わたしもいつか、こんなふうに笑えるときがくるのかな。
「ふぅ〜、お腹いっぱい!」
久住くんはわたしにくれたおにぎり以外を食べ終わった
「その指、どーしたの?」
久住くんの目線は下だった
わたしは絆創膏が貼ってある指をみた
「科学の実験中にビーカー落として割っちゃって、その破片で指切った」
「えっ!大丈夫?」
「ん、すぐ保健室行ったし先生が丁寧にしてくれたから」
「ふ〜ん、さすが保険の先生。綺麗にしてあるね」
「いや、保険の先生じゃないよ」
