先生の顔がぼやけていく…
わたしは必死に涙をこらえた
先生に甘えてはいけないって思った
先生から目を離そうとしてもできなかった
ー力強い目。
わたしを逃がしてくれない。
先生が口を開いたとき
ーキーンコーンカーンコーン。
授業の終わりのチャイムがなった
「…手当てありがとうございました。
失礼します」
わたしは保健室を飛び出した
「!!白木さん、!」
誰かの声が聞こえたけど止まらなかった
今誰にも会いたくない。
こんな姿誰にも見られたくない
わたしは空き教室に入った
ここは物置として使われている
昔、よく十夜と授業をサボるときに使っていた場所ー。
