ストロベリーキャンドル






久住くんは立ち止まった





「そうやって少しずつでいいから俺のこと知っていってほしいな」




優しく笑う




「ほら、早く行こっ!」




わたしの腕を掴んで走り出す




「ちょっ…」




さすがサッカー部、足速すぎ。




いつもなら20分かかるのに10分でついてしまった




「はぁ…はぁ…」




「あ、ごめんね!テンション上がっちゃって」




わたしの背中をさすった




わたしの息が落ち着くまでそうしていた