ストロベリーキャンドル






人がいないところまで走って、止まった




「はぁ、はぁ…」




ここなら落ち着けるかな?




「ふぅー」




ほんと何なんだろう。




ま、いじめがなくなったのはよかったけど




なんでだろ、いじめられてる方がわたし的にまだましだった気がする。




「はぁ。」




わたしがもう一度ため息つくと誰かが近づいてくる音が聞こえた




誰か追いかけてきた?




わたしが逃げようと身構えたとき角から顔を出したのは




「あっ!白木さ〜ん!」




…先生だった




「なんだ、先生か。」




わたしはほっとした




「なに〜?まだいじめられてる?」




「いえ、それは大丈夫です。
…それとは違うことがおきてますけど」




「違うこと?」




「い、いえ。なんでもありません。」




先生はまだ不思議そうにしている




「大丈夫ですから」




わたしがもう一度というと笑顔で




「そっか!」




といった