「ご両親に連絡つきました?」
「いえ、お家の方にも緊急連絡先にも電話したんですけど、繋がらなくて…」
「そうですか、熱が高いので迎えにきてほしいんですけどね」
「そうですね。ま、最悪僕が送りますよ」
「え?」
「基本授業がないと暇なんですよね〜」
「そうなんですか?」
話をなんとなく聞いていた
…あの人たちが学校からの電話に出るわけない。
わたしは寝返りをうった
その音が聞こえたのかカーテンから先生が顔を出す
「起きた?具合、大丈夫?」
男の人の声は先生だったんだ
「頭、痛いです…」
わたしは寝たまま答えた
