「どした?」 十夜の相変わらず眠そうな、少し低めの声を聞いて安心する 「制服が濡れた、着替え貸して」 「わかった、今どこ?」 わたしは理科準備室の近くにいたけど着替えるために体育館の更衣室に行くことを伝えた 「わかった、持ってく」 そういって電話を切った 「はぁ」 わたしは電話の切れたケータイの画面を見ていた 十夜に頼ってばっかだな… いい加減十夜から卒業しなくちゃ… わたしは体育館の更衣室に向かった