ストロベリーキャンドル






「あのさ、迷惑じゃなかったら理科準備室にタオルあるから来ない?」




と目をそらしたままいってきた




「じゃ、行きます」




「え?!」




わたしが即答すると先生は驚いた




「なんですか?」




「いや、なんでもない。行こっか」




先生の後ろについて理科準備室に向かった






ーガラッ。
「入って」




「失礼します」




理科準備室はその名前の通り、人体模型やなにかのホルマリン漬け、ビーカーやフラスコなど理科の授業で使うようなものが置いてあった




「そこのいすに座って」




先生は近くにあったいすをさした




「でも、濡れてますし」




「気にしなくていいよ、座って?」




わたしは少しは浅く座った




やっぱり気になる。