ストロベリーキャンドル






教室の一番後ろの窓際の席。
それがわたしの特等席。




「はぁ。」




イヤフォンを外して席についた




教室に来るまででもうしんどいわ。




早く帰りたいな…




「し、白木さん!」




窓から校庭を見ていたわたしは声のした方を
向いた




昨日告白してきた男子だった




「おはよ!」




「あーおはよ」
あーまじ名前なんだっけ…




「今日やっぱり迎えに行ったほうがよかったよね?」




「いや、いいよ。朝はゆっくり来たいし」




「あ…そ、そうだよね。ごめん」




はははと彼は笑った




「うわぁ、高木のやつほんとに白木さんにコクったんだ」