ストロベリーキャンドル






「そんな学校に行ってどうなるんですか」




先生が少し驚いたような気配がした




わたしは先生から目を離し違う方をみながら答えた




「わたしが授業を聞かないのは授業を聞いてもなんの意味もないから…
わたしが進学校に行かなかったのはどの学校に行こうが何も変わらないから。」




「変わらない…?」




わたしは一度はぁ、とため息をつき先生の方を見て言った




「わたしにとって偏差値とかどーでもいいんですよ、高かろうが低かろうが関係ない。
進学校に行って、偏差値のいい大学に受かって、いい会社に入ったって何も変わらない…」




わたしは下を向いて言った




「認めてくれる人がいなかったら全て意味がないんですよ…」




わたしのことを気にする人なんてこの世にはいない…




周りがわたしの存在を認めてくれる人がいないからわたしも自分を認めない




いつ消えたって誰も気付かない




「どういうこと…?」




先生が気遣って恐る恐る聞いてきた




わたしはこの人に何言ってんだろう