わたしがあの家から離れたくて頑張って勉強して入った私立学校を辞めて隣町にある公立高校に行くっていったときも
「じゃあ、俺もそこにする」
っていってくれた
さすがにそれは"やめて"っていった
今通っている私立高の高校は医者になるには最適な学校だったからだ
"その学校を辞めたら医者にはなれないよ"っていうと
「別に医者がみんなあの学校の卒業生なわけじゃないだろ、公立高校に通って大学にいって医師免許とったやつの方が多いって。だから大丈夫だ」
といってくれた
わたしは嬉しくもあったけど、同時に申し訳ないとも思った
十夜の両親は意外とすぐに納得してくれたらしい
どうやって説得したかは何回聞いても教えてくれなかった
そしてわたしたちは無事公立高校に合格して春から通うことになった
