ストロベリーキャンドル






「僕の好きな人、大切な人にそんなこと言わないでくれるかな」




え?




あきらかにいつもの声ではない、少し低めの声





鈴木さんはその声に怯んだようだ




「僕のこと好きになってくれてありがと、嬉しいよ
でも君を一人の女の子として見れないんだ…
ごめんね」




先生は申し訳なさそうに言った




そのことが鈴木さんのプライドを傷つけたのか




悔しそうに
「わたしを振ったこと…後悔させてあげるから」
といって走っていった




…あきらかに最後わたしを睨みつけて行ったよね




「ふぅ。やっと諦めてくれた…」




先生は一安心したように手を胸にあてため息をついた