リビングの明かりはついていた
でもそこにはいつも弟の側にべったりのあの人はいなかった
弟は今寝ているようだった
わたしは今のうちにと自分の部屋に行こうと思ったとき、
「ええ〜んっ!!」
と弟が泣き始めた
わたしは一瞬立ち止まった
弟が泣き始めたらあの人が飛んでくる
わたしはその恐怖から動けなかった。でも、
このときはいつまでたってもこなかった
弟は泣き続けている
わたしはそっと弟を振り返りゆっくり近づいた
顔を真っ赤にさせて泣いていた
わたしは弟を初めて抱っこした
そして泣き止むようにあやした
「どうしたの、なんで泣いてるの?」
わたしが背中をぽんぽんとたたくとしばらくして泣き止んだ
