十夜の家から1歩出た瞬間に今まで楽しかった気持ちがなくなった
また、あの家に帰らなくちゃいけない…
またいないものとして扱われる…
あの家は窮屈でわたしの居場所なんてなくて…
十夜の家はすごく明るかった
とても仲のいい家族、お互いを大事にしている。
そんな感じが羨ましくて…
…なんでうちは、こんななんだろう。
帰り道、周りの家をちらっとみた
明かりがつき始めた家はみんな楽しそうに思えた
なんで家だけが、こんなに暗いんだろ…
わたしは家のドアを開けた
いつの間にか"ただいま"といわなくなった
いっても誰も返してくれないからだ
家の中に誰かがいるのに、返してくれないのは辛い。
だからわたしは何も言わない…
