ーーわたしの小さい頃の記憶にあるお父さんは仕事でいつもばたばたしていた
わたしの世話はお手伝いさんに任せることの方が多かった
でも赤ちゃんだった頃の検診はどんなに忙しくても必ずお父さんが行ってくれてたみたいだし、
休みの日も家に持って帰って仕事してたりしてたけどご飯を作ってくれて一緒に食べれたり、
少しでも時間が空くと遊んでくれたりしていた
あのころは会社のこともあったしお父さんもいろいろ大変だったんだろうなって思ってる
寂しくなかったっていったら嘘になるけど、でもその寂しさを忘れられるくらい楽しい思い出もたくさん作ってくれている
こんなことがずっと続くんだろうなって思っていた
でもわたしが少し大きくなってあまり手がかからなくなると仕事に集中することが多くなっていった
会社は順調に大きくなっていき、事業拡大をどんどんやって会社設立たった5年で大きなグループ企業に成長していった
会社が大きくなるにつれ家もどんどん広くなっていった
「家の中でも走り回ることできるな」
お父さんは嬉しそうにそういった
でもわたしは最初に2人で暮らしていた狭い家の方が好きだった
そっちの方がお父さんとの距離も近かったから…
