先生から赤ちゃんを受け取る
「…小さくて、可愛いですね」
「はい、とても可愛らしいお子さんです」
「この子の名前、"空"にしたんです。」
「空ちゃん、ですか」
「はい、妻が考えてくれました…空のように大きくのびのびと育って欲しいって…」
「素敵なお名前ですね」
父は空と名付けられた赤ちゃんを抱きしめた
「妻は…この子の顔を見ることはできましたか」
「はい、お顔を見られて…涙を流されていました」
「…そう、ですか。」
父は床に膝をついて涙を流した
「…ちゃんとこの子を幸せにするよ。お前の最後の願いだったからな…。寂しい思いもさせない、お前の分もいっぱい愛情をそそぐから…だから今は泣くのを許してくれ…」
父は赤ちゃんを抱いたまましばらく泣き続けた
