「元気に産まれてこようとしているのに私達の勝手な都合でこの子を殺してしまっていいはずがない!この子にだって産まれてくる権利はあります!!」
母の両親、そして父は何もいえなかった
「何が何でも私はこの子を産みます。お父さんやお母さんが許してくれなくても私は彼と結婚します。彼と一緒にいることが私の幸せだから」
父は母の肩を抱いた
母の必死の言葉で母の両親は納得せざるをえなかった
父の両親からも了解してもらい2人は無事結婚式をあげた
母のウエデイングドレス姿はそれはそれは美しかったそうだ
それから新居に引越し、あとは赤ちゃんが無事産まれてきてくれるのを待つだけになった
これから3人で幸せに暮らすんだ。そう思っていたとき…
臨月に入ってすぐ、母は病気になった…
