一人暮らしをするって決めたのは、あの家から離れて遠い学校に行くっていったのは自分なのに…
あのとき十夜の優しさに甘えた
自立をしなくちゃいけない。
でも本当はこんなことになんてなりたくなかった
普通に家族と暮らして、笑ったり怒ったり泣いたりしたかった…
…なんでこんなふうになっちゃったんだろ。
「今日俺、泊まるわ」
「え?」
意思を十夜に戻した
「だめか?」
「いや、だめじゃないけど…おばさん1人なんじゃないの?」
「大丈夫だろ、1日くらい。」
はぁ、もっと大切にしてあげなよ。
ま、十夜に何いってもわたしの話なんか聞かないか…
「…わかった、用意するから待ってて」
わたしは十夜が寝る用の布団を用意する
