ストロベリーキャンドル






「わたしの代わりに怒ってくれてありがとね、」




わたしはあの人に怒ったことはない




あの人が怖いんじゃない。




あの人はわたしの話なんか聞かない




わたしがかってに怒ってるだけ…




そんなのバカバカしくてやってられない。




だからわたしはいつも耐えるだけ




でも本当は思ったことをいいたい、怒りたいよ…




でも…怒ったって何も変わらないから、最初から諦めてしまう




「そりゃ怒りますよっ!!…大事な友達があんなふうにいわれて。ムカつくかないやつなんかいませんっ!!!」




「友達…」




そっか、橘さんはわたしの友達なんだ…