「白木さん…」
十夜の身体で誰が来たかは見えなかったけど声でわかった
「先生…」
十夜は身体を離した
「空さん…」
「…橘さん」
先生の隣に橘さんが立っている
橘さんがわたしのとこまで走ってきた
そしてわたしに抱きついた
「橘さん?!」
「空さんは何も悪くないのに…」
「…」
わたしは橘さんにされるままになっている
「自分の家族の心配して何がおかしいの?!なんで空さんがあんなこといわれなくちゃいけないの…」
わたしは橘さんの背中に腕をまわした
「ありがとね、怒ってくれて」
「空さん…」
橘さんはわたしの顔を見た
