「っ!!」
「…空さんっ!」
病室に入ってきたのは、わたしが1番会いたくなかった人…
「なんで、ここに。看護師さんにはあれほど入れるなっていっていたのに…!!」
やっぱり、この人だったんだ
「空をここに入れさせたのはうちの親父です。空には遼を見舞う権利がありますよ、おばさん。」
十夜がわたしとあの人との間に立った
わたしを背中で隠そうとしてくれている
「十夜さん…」
そのとき初めてわたし以外に3人いることに気づいたみたいだった
「あなた達は?」
先生と橘さんを見て聞いた
「白木さんの学校で教師をしています、里中と申します」
「空さんと同級生の橘沙彩です」
二人が頭を下げた
「なんでわざわざ教師と同級生がここに…」
「わたしを心配してついてきてくれたんです」
わたしが恐る恐るいった
