あの人は一度来て今は席を外しているのか…
遼はやっぱり眠っていた
左腕には点滴の管が刺さっている
「遼…」
久しぶりに見る遼は少し痩せて見えた
遼は今小学4年生。
わたしとは7歳離れている
「ストレス性の胃腸炎だって」
十夜が病名を教えてくれた
「こんな小さな子がストレスを溜め込んでるなんて…」
橘さんが信じられないというような声でいった
…遼にストレスを与えているのはわたしのせいだ。
わたしはゆっくり遼の頬に触った
温かくて、柔らかくて最後に会ったときと何も変わらなかった
「遼…」
ごめんね。こんなダメなお姉ちゃんで…
「白木さん…」
先生が心配そうにいったとき、
ーガラガラ。
