ストロベリーキャンドル






先生と橘さんが驚いた表情をみせた




…この二人には後でちゃんと話さないとな




「お待たせしました」




看護師さんがわたしをみていった




「申し訳ありませんが、お客様には面会させるなときつく言われておりまして。」




「え…」




これは橘さんの声。




わたしは何もいえなかった…




こんなときでも遼に会っちゃいけないの?




遼の心配もしちゃいけないの?




「空…」




十夜が腕を肩に回してわたしを引き寄せた




わたしは十夜の服を掴んだ




「…っ、なんで…」




血は半分しか繋がってない…でも遼はわたしの大事な、唯一の家族…




「遼…っ!」




「空ちゃん?」




諦めかけたとき声をかけられた