「もうすぐ着くよ」




車は病院に入り駐車場に止めた




数十分しかかかってないのにわたしには何時間もかかったような感じがしていた




「あの入り口から入った方が早い」




十夜が指したのはメインの入り口ではなく奥の方にあるVIP専用入り口




わたしたちは十夜の後に続いてその入り口から病院内に入った




「すみません、白木遼の部屋は…」




看護師さんに聞いた




「お客様は?」




「遼の…姉です」




「少々お待ち下さい」




看護師はパソコンで何かをしているみたいだった




ここはVIP専用の入院棟だからか簡単には面会させてもらえないみたい




「遼くんって、弟さんだったんだね」




先生が聞いてきた




「はい…血は半分しか繋がってないけど」




「え?」