橘さんの方が数倍かわいいのに…
こんなわたしのどこがかわいいんだか。
わたしはいすに座ってコーヒーを飲んだ
ーヴー。ヴー。ヴー。
ポケットに入れてあるケータイが鳴った
ポケットから出して画面を見ると十夜からの電話だった
「十夜?どうしたの?」
「お前いまどこにいる?!」
「え?理科準備室だけど、何かあったの?」
十夜の声がものすごく焦ってるように聞こえた
「…遼が倒れたらしい。」
「…………………………………………え?」
遼が、倒れた?
わたしは信じられなくて反応が出来なかった
「うちの病院にさっき運ばれたらしい。今から行くぞ!」
「ちょっ、なんで、遼が…」
頭が真っ白になっていた
