ストロベリーキャンドル






先生は、他の先生たちとやっぱり違う




他の先生だったらきっとこんなのめんどくさくてこうやって話もまともに聞いてくれないと思う




表面上は心配しててもここまで考えたりしない




「白木さんのことまた巻き込んじゃって、迷惑かけちゃうね。ごめん」




先生は頭を下げる




「別に、いいですよ。この前助けてくれたので」




「ありがと」




先生はふわっと笑った




…なんだろ、この笑顔見たら苦しくなってくる。




わたしは軽く胸を抑えた




「もし何かされたらすぐいってね!溜め込まないように!!」




「…はい」




「よし!じゃー今度こそ洗っちゃお〜」




先生は立ち上がってカップを持った




「白木さんの分もいいかな?」




「あ、手伝います」




そういってわたしも立ち上がって洗うのを手伝った