「…」
「…」
わたしは先生の背中をじっと見る
「…」
「さ、さて片付けようかな〜」
「おい。」
先生は自分の分と橘さんさんのカップを持って奥の方に行こうとしていたのを止めた
「なんなんですか、なんかの嫌がらせですか」
「な、なんのことかな〜先生分かんないな〜」
三十前の男が何いってんだ?
「はぁ」
わたしはため息をついた
「別に、彼女と仲良くするのは構いませんけど」
「ほんと?!」
先生は笑顔で振り向いた
「でも、そんなんで状況変わらないと思いますけど」
先生はカップをまた机に置いて座った
「ま、橘さんの場合、白木さんがさっきいった第三者が関わると悪化する方なんでしょ?」
「分かってるならなんでこんなこと、」
「たぶん、橘さんをいじめてる人たちの中には主犯の子とは別に流されてやってる子たちもいると思うんだ。せめてその子たちのいじめだけでも止めれたらなって思って」
