ストロベリーキャンドル






でもわたしも人のこといえない




あのとき先生が抱きしめてくれたとはいえ突き放せず甘えてしまったから




そのことを思い出して少しきまずくなった




「とにかく!ほんとに彼女とはなぁ〜んにもないから!!お願い、信じてっ!」




先生は必死に弁解してくる




それがちょっと面白くなってきた




「分かりました、信じますから。…そんなに必死にならなくても」





「そ、そうだね…ははは」




先生はわたしの肩を掴んでいた手を離した




「そうだ!!白木さんも一緒に彼女の話聞いてくれないかな」




「え。」




「ほら、女の子同士の方が話しやすいこともあるし理解してあげられることも俺より多いと思うし!!」




ね、とわたしにいってくる