ストロベリーキャンドル






「なんで追いかけてくるんですか!!」




「白木さんが逃げるからじゃん!!」




わたしは何かよく分からないけど先生から逃げ続けた




渡り廊下まで走ってきたとき




「わっ!」




先生に捕まった




「はぁ…はぁ…はぁ…白木さん、足早いね…」




先生は肩で息をしながらいった




「そりゃ、追いかけられたら、早くなりますよ。」




わたしもはぁはぁいいながらいった




お互い息が落ち着くまで何も話せない




でもそこは男なのか、先生の方が早く戻った




「ふぅー。ひっさしぶりにこんなに走ったわ」




先生は襟元をパタパタしている




10月に入ったとはいえさすがに全力疾走したらまだ暑い




わたしも手で顔をあおいだ




「白木さん、誤解してるから」




「誤解…?」




わたしはさっきの光景を思い出した




…先生が女子生徒と抱きしめあっていたということを。




それはもーばっちり見た!ってか、見えた!!




先生が女の子の腰に腕を回し、




女の子もそれに答えるように先生にぎゅっと抱きついていた




…なんか、思い出しただけでムカムカしてきた。