ストロベリーキャンドル






先生にお礼をいいたくても今日の時間割りには科学がなかった




だから昼休みに先生がよくいる理科準備室に行こうと思っていた




でも。




「白木さん」




お昼ごはんを食べて今から行こうとしたとき男子から呼び止められた




「なに?」




「久住が呼んでる」




わたしは男子が指さすドアの方をみた




そこには少し元気のなさそうな久住くんが立っていた




わたしは行くかどうか迷ったけどあの状態じゃ何もしないだろうと思って




「わかった、ありがと」




と教えてくれた男子にお礼をいって久住くんに近づいた




「何?」




久住くんは少し周りを見てから




「ここじゃ…ちょっと。」




っていったから階段の方に移動した




人通りは少ないけど全くいない訳じゃないし、




もしまた襲われても声を上げたらすぐ誰かが来るような場所だったからそこにした




久住くん的にいう安全な場所。