「また、振ったの?十夜。」
わたしが声をかけると男、十夜は振り向いた
「空、いたのか。」
御剣 十夜(みつるぎ とおや)。わたしの幼なじみだ
長くも短くもない黒髪に少しつり上がった目、
冷たい印象を受けやすいが本当は優しいことをわたしは知っている。
右耳にはまっているピアスが窓から差し込む夕日をはじいている
十夜もその見た目からかモテる。
よく告白もされているがわたしとは違い自分の感情を大事にしているのか誰の告白も受け入れていない
「付き合ってあげたらいいのに」
「俺はお前みたいなことしない」
十夜はわたしが告白されて気持ちもないのに受け入れることを否定している
「お前なんで相手のこと好きにならないのに付き合うんだ?」
「なんでたろうね〜…自分でも分かんないや。」
わたしはよく告白される。
わたしは断るのが苦手だから大抵受け入れる、
でも…その2、3日後には振られる。
理由は全部一緒。
"付き合っても付き合わなくても何も変わらないよな"
