ーー久住くんに襲われたあと我慢できず泣いてしまったわたしを抱きしめてくれた先生。
わたしが少し落ち着いた頃に優しい声で言ってくれた言葉が忘れられない。
「俺はさ、裏表のある教師であんまいい先生じゃないと思うから信用してっていっても無理かもしれないけど…」
わたしは先生に体をあずけたまま聞いていた
「困ってる生徒がいたら助けてあげたいってくらいは思うんだよ。もしかしたら君たち生徒からしたらそんな教師うざいって思われるかもしれないけど…」
はは、と笑った
「それでも、白木さんが困ったな〜とか、誰かに話を聞いてほしいな〜って思ったとき、俺のとこに来て欲しいな。困っていたらもちろん助けるし、話も何分でも何時間でも聞くよ?」
背中を叩くのをやめて真面目な声でいった
「だから…我慢するのだけはやめて。自分が傷ついてもいいなんて思わないで。泣くのも我慢しなくていいんだからね!」
わたしは頭を上げて先生の顔をみた
優しい目をしていた
「泣きたくなったら、いつでも肩貸してあげるよ!」
「…それは、またいろいろ問題になるんじゃないですか?」
わたしは苦笑気味にいった