ストロベリーキャンドル






ー俺が迷っているうちにいじめは大きくなっていた。





「あっ!!」





「…はぁ」




女子トイレからびしょ濡れで出てきた彼女と偶然会った




「なんでこのタイミング…」




彼女は迷惑そうにいった









おれはその反応に何もいえなかった




とにかく、濡れている彼女をどうにかしないと




俺は自分が着ていた白衣を彼女に渡し、理科準備室に来ないかと誘った




きっと断られると思っていたら




「じゃ、行きます」




と、即答した




その即答に驚いたけど俺は彼女を連れて、できるだけ人がいない道を通って理科準備室に向かった




理科準備室についてすぐ彼女をいすに座らせてタオルを渡した




「はい、これ使って」




「ありがとうございます」




そういって彼女は髪を拭き始めた