ストロベリーキャンドル






わたしが玄関に向かって歩いていると声が聞こえてきた




「あ、あの…ずっと御剣くんのことが好きでした…付き合ってください!!」




女の子が告白している




相手の男は少し考えてるのか黙っている




「ごめん。俺あんたのこと知らないから、無理」




男の言葉は女の子の好意を真っ向から否定した




「そ、そっか…そうだよね。ごめんね…」



女の子は明らかに泣いているようで声が震えていた




「ありがと、聞いてくれて…じゃあね。」




そういって走って行った