俺が白木空の解答用紙をじっと見ていると
「あ〜白木空ですか」
横から湯のみを片手に持ったおじいちゃん先生が覗いてきた
「あの子、すごいでしょ」
「えぇ」
「授業をまともに聞いてないのになぜかいつもテストの点はいいんですよね〜」
「先生の授業もあんな感じなんですか、」
「私だけではないですよ、あのクラスを担当している先生たちの授業全員聞いてないみたいですね〜」
全員…
「彼女がこの学校に入学してきてからずっとそうなんですよ。まあ、邪魔されるよりはいいんですけどね…ほっほっほっ。」
おじいちゃん先生は自分の席に戻っていった
あの子は、頭がいいのか…
このときから俺は彼女のことが気になり始めていた
