白木空は俺がこの学校に来て初めて授業をやったクラスの生徒だった
俺が教室に入った瞬間女子たちがきゃーきゃーいってたのを今でも思い出す
その中でも彼女は浮いていた
一番後ろの窓際の席。
そこに彼女は座っていた
授業が始まってもずっと窓から見える景色をずっと見ていて授業を聞く素振りも見せなかった
でも…
「…嘘だろ」
生徒がどれだけできるかを知るためにやった小テストで白木空だけ満点をとった
…この最後の問題があるから満点なんて取られないと思ってたのに
最後の問題は有名な大学の入試問題レベルにしていたはず…
なんで、こんな簡単に解いてんだ?
しかも、時間たっぷり残してたよな
あのクラスで一番に解き終わってたからよく覚えてる
