「くっそ!!」
久住くんがカメラを奪おうとする
「おっとぉ。ダメだよ〜大事な証拠品なんだからさ!」
先生は軽々と避けた
先生と久住くんの立場が逆になる
「自分の身を守るより先にさ、白木さんのこと心配しようとか思わないわけ?」
久住くんがはっと気づく
「どんなに好きでも、愛していてもやっぱり自分のことが大事なんだね。君に白木さんと付き合う権利はないよ」
久住くんは悔しそうに下を向く
「もう金輪際、白木さんに近づかないで?いうこと聞いてくれなかったらこの写真持って警察に行っちゃうよ?」
「…っ、分かったよ!!」
「約束だからね?それと」
先生は久住くんに近付いて耳元で何か話してる
小さくてわたしのとこまで聞こえなかったけど、
明らかに久住くんの顔色が悪くなっている
「じゃ、もー用はないから出てってくれる?」
久住くんは無言で頷き逃げるように教室から出ていった
それを見てわたしは完全に力が抜けてしゃがみこんだ
