「里中…先生」
そこにいたのは助けてほしいと願ったその人だった
「いや〜ほんとはもっと早く現れるつもりだったんだけど、君たちがどこにいるかわかんなくなっちゃってね〜見つけるの苦労したよ」
探してくれてたんだ…
わたしは強ばっていた体から力が抜けた
「久住 大雅くん、さすがにそういうのダメだよね〜付き合ってるとはいえ」
久住くんは驚いて声も出ていなかった
「盛んな年頃でもさすがに学校でそんなことやられるとね〜教育上良くないんだよね」
先生が一歩ずつ近づいてくる
わたしはその度に少しずつ安心していった
「しかも、白木さんすごく嫌がってたよね。理性失って気づかなかった?」
久住くんがわたしの方をちらっと見た
「ま、そういうの好きなら大人になってからそういうお店に行ってからしてほしいね〜」
先生は久住くんの目の前で止まった
「久住くん、これは立派な犯罪。彼女が君を訴えたら君逮捕されちゃうよ?証拠もあるしね〜」
とカメラを振る
