「遥……」
「な、なんでここにいるの……?
僕じゃなく蛍のとこに行きなよ…
なんで僕のとこに来たの…っ!」
ダメだ……
絶対に今……
司の顔を見ちゃダメだ……
顔を見たら、きっと……
僕の想いは破裂する…
「遥……
遥……お願いだから、俺の話を聞いて」
「嫌だ嫌だ嫌だ!!
もう……やめてよ…っ!
僕から……
司を忘れさせてよ…っ!」
好き……
大好き……
愛してる…
司を見たら……
僕はもう……司を忘れることは出来ない
また………
辛くて苦しい想いをする…
そんなの嫌だ……
司を忘れないと………
「ふざけるな……っ!!」
「……っ……!」
司が車の中に入ってきて、僕の隣に座り
僕の手を握ってきた
司の顔は、すごく怒っている様子で…
僕の手を強く握っていた
「俺を忘れる?
ふざけるのも、いい加減にしろ!!
忘れてどうにかなる想いだったのかよ!
お前の俺に対する想いは……
そんな簡単なものだったのかよ…っ!」
「…………ふざけてるのは、司の方だろ!!
僕がこんなに想っているのに……
司は、全く僕の想いを受け取ってくれない
簡単なものだったのかよ…?
簡単なものなんかじゃないに決まってるだろ!!
今でも、胸が苦しいんだよ!!
司を想う気持ちで、いっぱいなんだよ!!」
軽々しく、僕の想いを侮辱するな…っ!
好きなんだよ!!大好きなんだよ!!
なんで、伝わらないんだよ!!
僕は、さっきまでの泣きそうになっていた悲しみは消え、司に対する苛立ちが強くなった
「俺を好きなら、なんで俺を信じない…?
俺は、お前だけが好きだと言ってるだろ
なのに、なんで信じてくれない…」
信じる……
信じているよ……!!
だけど、あの表情は……
「信じてるよ…って顔だな…?
信じてねぇだろ!!
何回お前に愛してると言えばいい?
何回………」
「……んっ…!」
司は、僕の頬を手で抑えると
僕の唇にキスをしてきた
「何回…お前にキスすれば信じてくれる…?
俺は、お前しか愛さないし
お前としか、キスしたくねぇんだよ!!
確かに、お前と蛍さんを重ねて見た
だけど、あれは遥を想っていたら
蛍さんを遥と勘違いして見てしまったんだよ!!
あーあ!!
クソッ…!!
もう……恥ずかしい…」
司は、頬を赤く染め醜態を晒したって顔で手で顔を隠すようにしていた

