「慶都。
僕は今回、慶都に助けられた
だから、感謝はしてる
だけどね……
慶都に心を許したつもりはない」
司のことや
風邪を引いて看病してくれたこと
感謝はしてる
だけど、慶都を好きになったわけじゃない
彼氏面しないで欲しい
「相変わらず、冷たいな……遥
だけど、そんなとこも好き♡」
「はぁ………」
どうして、コイツは……
僕を諦めないんだ?
こんなに冷たくしてるのに
なんで僕を嫌いにならないんだ?
本当に慶都の考えてること分かんない
「俺さ………
今、司を失って苦しんでる遥には、悪いけど……
俺は今、とっても嬉しいんだよ」
「はあ?嬉しい?」
意味分かんないんだけど
「司と別れたこと……
すげぇ、嬉しいんだよ…
遥はさ……
誰も好きにならなかったのに、司を好きになった
だから、俺は毎日嫉妬してた
なんで俺じゃないんだ…
こんなに一途に遥だけを想っているのに……って…
でも、今……
遥は、司を諦めて
昔の遥に戻っている
それが、すげぇ嬉しい…
遥が誰も想っていないってことが…
すげぇ嬉しいんだよ…」
慶都は、本当に嬉しそうに笑って
僕を見つめてきた
「僕が司を諦めて
誰も好きじゃなくても…
慶都に惚れる可能性はないよ」
「なくても………なんだね?
やっぱり、まだ司のこと好きなんだ…?」
「………っ……」
慶都は、僕を射抜くように見つめ
僕は僕の心を慶都に見透かされている気がして腹が立った

