「遥、これはちが……」
「もういい…」
「え……?」
遥は、俯いて小さな声で何かを言っていて俺は雨の音で遥の声が聞こえずにいた
「もういいよ
もういい!!
どうせ、僕は……っ
両想いになんてなれない!!
僕が……どれだけ好きになっても…っ
誰も…っ!
誰も……僕を愛してくれないんだから…っ!」
「な、何言ってんだよ…!遥…!」
遥は、雨に濡れているせいか
俺は、遥が涙を流していることに気づかないでいた
だけど、遥が誤解していることだけは分かり
俺は、遥に近づき遥の腕を掴んで
誤解を解こうとした
「僕を………誰かの代わりにしないでよ…っ!
なんで…なんで…っ!
みんな、蓮華さんや蛍みたいな人を好きになるの…!!
僕はどう頑張っても、二人みたいにはなれない!!
どんだけ想っても………
届かない想いなら……もう…恋なんて…しない…っ!!」
遥は俺の手を振り解こうと暴れた
だけど俺は、離さなかった
離したら、遥はもう……
俺の前から現れないような気がしたから…
「誰がお前に代わりになれって言ったよ!!
お前のままでいいんだよ!!
俺は、遥………
今、俺の目の前にいる……黒澤 遥が好きなんだから!!」
俺は気持ちを遥に伝えた
逃げようとする遥を抱きしめて、自分の想いを遥にぶつけた
だが……
「嘘だ!!
さっきの……蛍を抱きしめている司の顔は……
僕なんて、見えないほど……
蛍を愛おしい…って表情だった!!」
「な……っ!」
ち、違う!!
あれは、お前のことを想って……!!
「もう………いい
もう……辛い…
もう………恋なんて…っ!」
「はる…っ!……っっ!!!」
俺は後ろから、首に痛みが走り
遥を抱きしめている腕は緩み、俺はその場に倒れた
「こうなると思ってたよ、司
お前じゃ、遥を愛してやることは出来ない
遥は、俺がいただく」
この声………
「慶都…っ!司くんに何を…っ!」
「大丈夫大丈夫〜
司なら、数分したら…また起き上がれるよ〜
じゃあ、行こうか……姫〜 ♪」
「………………バイバイ…司…」
俺は、その声を聞いて……
そのまま意識を失った

