遥と一緒にいたい……
でも、もし……
このまま、うまくいかなかったら……
俺は………
どうするのだろうか……
「……?………司くん…?」
俺は、遥に似た蛍さんを自分でも気づかぬうちに抱きしめていた
遥を失うのが怖い……
俺は……どうすればいいんだ……
「…………大丈夫だよ…
大丈夫だよ、司くん…」
蛍さんは、抱きしめてくる俺に優しく頭を撫でた
「遥のこと想ってるんだよね…?
大丈夫…遥は、司くんを愛してるよ…」
蛍さんは、何も言わない俺に
遥のことで悩んでいると、すぐに分かったみたいで、そう言ってきた
「な、なんで…俺が……
遥のことで悩んでる…って…」
「ふふっ。だって、司くん……
私じゃなく、私を通して遥を見てるって顔してるから
司くんが、そんな愛しそうな顔で見つめる相手なんて…
遥しかいないでしょう?」
蛍さんは、クスッと笑って言った
俺は、自分がそんな顔してるとは思わず
驚き言葉を失っていた
周りから見ても、そういう顔してるなら…
俺って……どんだけ遥に夢中なんだよって感じだな…
最初の遥を嫌っていた自分が信じられねぇな……
蛍さんのおかげで、少し気持ちが楽になった
俺は、遥を信じよう……
遥がもし湊人さんと、よりを戻すようなことが起きるなら…
そのとき、また考えればいい
「蛍さん。俺、蛍さんのおかげで………」
「…………何やってるの、司……」
俺は、蛍さんにお礼を言おうとしたら…
声が聞こえ、声のする方を向くと……
遥が悲しそうな顔で俺と蛍さんを見ていた
「遥……」
遥の傍には、湊人さんはいなくて
俺は少しホッとしていたが……
遥は、俺とは違い……
絶望したような顔で立っていた
「つ、司くん…っ!
は、離して…」
「え?あ……っ!」
蛍さんは、遥がなんであんな表情をしているのか分かったみたいで俺に小声で話してきた
俺も蛍さんの伝えたいことが分かり、すぐに蛍さんを離した
誤解させた…!
は、早く…遥に誤解を解かないと…っ!

