僕は辺りを見回して、司がいるかを確認した
だけど、司の姿はどこにもなかった
「…………司くんなら、さっき…
買い物に出掛けたよ」
僕の考えが分かったのか、湊人は少し引きつった笑顔で僕に言ってきた
司が出掛けた…?
僕をここに置いて、一人で出掛けた…?
「気を遣ってくれたんだと思う……
俺が遥と二人で話せるように…」
二人で話す……?
僕と湊人が……?
「ははっ。今更なんの話するの?
まず、よく僕の前に顔出せたね?
自分を殺そうとしている相手に…
もしかして、殺されないとでも思ってんの?
残念〜
今すぐにでも殺してあげるよ〜?」
ここに、ナイフさえあれば……
湊人を殺すことが出来たのに……
「殺してもいいよ……
俺は、それだけのことを遥にしたし…
遥になら……
殺されてもいい……」
「はあ…?何言ってんの」
湊人は、僕から目を背けず
真っ直ぐに、僕を見つめてきた
湊人は、何を言ってるの……?
湊人の今の言葉は、まるで……
好きな人になら、何されてもいい…という感じの言葉だった
「殺す前に……
俺の話を聞いてくれないか……?」
「……ははっ。命乞いのつもり?」
そういうこと……ね…
湊人は、僕に殺されないために色んな言い訳をするつもりで、さっきの怪しげな言葉を言ったんだ
付き合ってあげるよ、湊人…
どんな言い訳をするのか楽しみ〜

