私の中にあと二人いる 【 番外編2 】




〜 遥 視点 〜




はぁ……

どうしよう……




僕は司の家の前で立ち尽くしていた




そりぁ、司には会いたいよ?
だけど……

司がもし僕を拒んだりしたら…




ガチャ……




そう思っていたら、いきなり家のドアが開いた




「………何してんだよ、遥
さっさと家の中入れよ。風邪引くぞ」




ドアを開けたのは、もちろん…司で
司は、いつもと変わらない穏やかな表情で僕を見つめて言った

外は雨が降っていて、僕はパーカーについているフードを被って、なんとか雨に濡れないようにしていた




「司…、あ、あの僕……」


「いいから、まず中入れよ
ほら……」




司は、僕の手を優しく握ると
そのまま家の中に入れた

家の中に入ると…
司は、僕をソファに座らせて温かいコーヒーを用意してくれた




「司……」




司は僕の隣に座り、僕の言葉を待っている様子だった




「司…あ、あの…僕…ま………」


「遥…?お、おい!遥…っ!」




僕は司に湊人のことを説明しようとしたら、急に目眩がして司の身体に倒れた




い、息苦しい……
身体が熱い…

な、なにこれ……




「お前、熱あるじゃねぇか!!」




司は、僕の様子に気づいて
僕の額に手を当てると、驚いたように声をあげた




熱…?

あっ…
これが風邪を引いたってことなのか……

蛍の身体のときは、風邪なんて引いたことなかったから分からなかった




司は、僕の身体を抱いて寝室に向かい
僕をベッドに寝かせた




「ちょっと待ってろよ
今、風邪薬とか持ってくるからよ…」




司は、そう言って僕から離れようとしていたから
僕は司の服の裾を掴んで、司の動きを止めた